動き理解した?は上司が部下に言ってはいけない言葉
みなさんこんにちは、光のカウンセラーのホロです
今日は、ギスギスの話題が出ると出てくるあの有名なセリフ「動き理解した?」から
- 上司が部下に言ってはいけない言葉
- それはなぜなのか?
- 他にどんな言葉をかければいいのか?
を書いていきます。
これは
- 部下を持ったけど、仕事をなかなか覚えてくれない
- 後輩ができたけど、教えるのが難しい
- ちゃんと聞いたか、理解できたかがわからない
なんて悩みのある人向けに書きました。
これを読んでいただければ、部下に言ってはいけない言葉や、部下が理解したかを確認できる方法がわかると思います。
目的はクリアか練習か?
そもそも、部下に何かを指示する、教える場合を想像してみてください。その指示には目的があって、その目的を達成するために、部下に対して指示を出しますよね?
ちょっと抽象的すぎるので、光の戦士らしく、コンテンツ中のアドバイスで考えてみましょう。
まず、初見さんをコンテンツに連れて行くときに最初に投げかける言葉として、よくあるのが「最初はネタバレなしでいきましょ~」とかが多いかと思います。
会社で例えるなら「まずは自分の頭で考えてみようか」あたりになりますかね。
光の戦士として、このネタバレなしで・・・とするのはどうしてですか?
そう!新鮮な気持ちで、感動したり、驚いたりと、ゲームそのものを楽しんでほしいからですよね。
これを、このダンジョンにはこういうギミックがあってね、1ボスの攻撃はこう・・・そしてラスボスはこういう攻撃してくるから、そのときこうすれば、クリアできるよ・・などと説明してしまってはどうなりますか?
つまらないですよね。そして、モチベーションも上がりません。
初心者プレイヤーにずっとそういうことをしていたら、つまらなくて辞めてしまうか、もしくは全く自分の頭で考えない光の戦士が育ってしまいます。
これ、実際の会社ではどうでしょうか?
そうですね、仕事ができる新人はモチベーションが落ちて、最悪転職してしまいかねませんし、残るのは自分の頭で考えない空っぽ君です。
だから、部下に何かを教えるときには目的を明確にしなければいけません。
この指示は部下を育てるためにするのか
それとも、とりあえず、この仕事を早めにやってもらいたいだけなのか、です。
これ、現場ではかなりごちゃ混ぜになっています。
練習目的なのに、クリア目的のモチベでギスギスしたり、その逆にクリア目的なのに、的確なアドバイスなしで雰囲気が悪くなったりと、みなさんも身に覚えがあるのではないでしょうか?
動き理解した?は確認法としては悪手
練習にしろ、クリア目的にしろ、初見さんがミスをして全滅したとします。その際に、ギミックの解説や動きについて説明をしたとしましょう。
そこで「動き理解した?」と聞くのは悪手です。いえ、これ言い方が悪いとかそういう話ではなくて、たとえば「分かりましたか~?♡」でも悪手なのです。
会社でも、上司が部下に説明した後に「分かった?」「質問は?」とかよく聞きますよね。これ、ダメな例です。
「分かりました」と元気よく答えてくれたり、「質問ありません」と言っても、やっぱり同じミスをする
「なんだよ、おい!わかってねえじゃん!聞いてなかったの?」てこと経験ないですか?
その聞き方では、教えてもらう人の立場の人の心理状態を無視した聞き方になっているので、うまくいくわけないんですよ。
人間は、人からものを教えてもらい際に、ある心理が働きます。そのなかで、最も影響が出やすいのが「無能な奴と思われたくない」です
誰にでもある無能だと思われたくない心理
ここまで読んで、そんなことで、分かったふりしたり、質問してこないのは、そいつの怠慢だと思った人もいるかもしれません。
ですが、ちょっと考えてください。あなた自身、無能だと思われたくなくて、新しいことを学ぶことに躊躇したことはありませんか?
誰かに教えを請うときに、無能だと思われたくなくて、すこしためらったりしたことはありませんか?
この心理は、誰にでもある自然なものなので、あって当然と考えたほうがいいのです。
だから、部下や教えている相手にかける言葉として最適なのは、
「私はあなたのことを無能とは思っていませんよ」というメッセージが込められているかどうかです。
具体的には
「今の説明だと、分かりにくかったかもしれないから、どこが分かりづらかったか教えてくれないかな?」ならどうでしょう。
この質問なら、今度はあなたが相手から教えて貰う立場です。
なので、これは相手に対して「私はあなたを無能と思っていないので、教えてもらおうと思っていますよ」というメッセージになります。
また、上司と部下といったきっちり上下関係がはっきりしている立場なら
「今の説明で、分かりにくかった箇所を3つ上げてみなさい」と課題を出すのです。そうすることで、部下は、分かりませんと言うよりも、分からないことをハッキリ言わないほうが「無能」だと思われるので、必死に理解して考えようとします。
そして、部下がなんとか答えてくれたら
「そうか、そこが分かりにくかったか、ありがとう参考になったよ」
とでも言っておけば、部下は積極的にわからない場所を考え、聞いてこれるというスタンスを取れて、つまらないミスも減っていきます。
こうすることで、何も考えない、条件反射的に「わかりました」と答えてしまう部下にはなりにくいですし、部下がちゃんと理解しているかどうかの判断がつきやすいですよね。
いかがでしたか?
いままで、部下に「わかった?」と聞いていたら、まず、そこから変えてみれば、いい上司への一歩が踏み出せるのではないでしょうか?
それにしても、ほんとうにエオルゼアの中の出来事は
リアルでの社会でのヒントがたくさん隠されていますよね。そんなMMOはなかなか他には無いんじゃないかな?
それでは、今日はこの辺で~