問題がおきた時に「なぜ」から考えると袋小路に入る
みなさんこんにちは
光のカウンセラーのホロです。
今日は問題が起きたときの解決方法をお話しさせてください。
人は問題がおきるとなぜ(Why)から考えてしまう。
まず、何かしら問題が起きた時に人は「なぜ」その問題が起きたのかを考えてしまいます。結果に対しての原因を探ろうというのは自然の流れですね。ですが、こらがちょっとした落とし穴なのです。
トヨタのなぜなぜ分析は有名だ形だけ真似ても意味はない。
世界のトヨタの業務改善手法に「なぜなぜ分析」というのがあります。これは何かしら問題が発生した時に、今後その問題が再発しないようなぜを5回ほど繰り返して考えて問題の根本を探ろうとするものです。
上記の図は、みなさんに分かりやすようにあえてミスリードさせて考えています。たしかに、なぜを繰り返してはいるのですが、問題の根本からどんどん離れていってしまっています。いったいどうしてこういうことがおきてしまうのでしょうか。
WhyよりWhatやWhereを先に考える。
上記の「作業員が転んで怪我をした」(けがをした人の対処はすでに終わっているとします)にたいして、ただ、「なぜ」けをくりかえしていくと、どうしても問題が袋小路入ってしまします。なぜなら、「なぜ」はひとつの問題にたいして多く存在し、人によっても「なぜ」が変わって来てしまうからです。なので問題がおきたときに考えることは「なぜ」より先に「どこで」「何が」を考えます。
問題よりも課題を考える。
ようするに、問題解決と改善は全く違うステージにあるということです、至極当たり前のことなのですが、人はひとたび問題にぶつかると、ついつい「なぜ」を考えてしまって、思考の袋小路に迷い込んでしまいます。
ここで、車のエンジンがかからないという問題が発生した例で考えてみましょう。
前にも言いましたが、頭でさっと考えれば分かることをわざわざ例にして図解しているのは、こういう思考を無意識にできるようになるための訓練ですので、馬鹿にしないでやってみてくださいね。
さて、これを見るとおきた問題は車のエンジンがかからないことですが、解決しなければいけない課題はエンジンの事ではなさそうです。おきた問題を分解して分類することで、問題に意識が集中しがちなのを、解決したい課題の方に向けることができるようになります。
これ、実際に私の会社でおきたことですが、とある社員が約束の時間になってもいっこうに現れないことがありまして、心配になって電話したら一生懸命エンジンがかからない車と格闘していました。荷物も多かったので、車じゃないとちょいっと厳しい状況だったのですが、もし、彼が冷静になれていればいくらでも解決方法はあったと思います。なぜ?に意識を持っていかれて袋小路に入るとはこういうことなのです。
いかがでしたでしょか。
そうは言っても問題発生時には慌てて冷静な対処がとれないものです。なので普段からこういった簡単な事例を練習台にして、意識しなくてもこういう思考がでてくるようにしておくことが大切です。
それでは今日はこのへんで。